特大


業界フラッシュ

ホーム > 業界フラッシュ > 「嬉しい全国高校野球の季節」

「嬉しい全国高校野球の季節」 2010-08-15(第1060号)

▼今年も甲子園の全国高校野球の季節がやってきました。毎年見ているのに、年々歳々の新しい選手たちが溌剌と青春たけなわの汗と涙を流すのを見ていると、実はこちらはそのつど、一つずつ年を取っているのだけれど、画面のティーンエージャーたちとまるで同じ年令にもどってしまったような気分になって、同時に夢中になっているから嬉しい限りである。

▼この甲子園の高校野球と、お盆休みが重なったこの時期が、日本経済もそうだし、段ボール産業も同様の前半戦の終了。折りから、ちょうどこの時期に間に合うように、業界トップの王子製紙とレンゴーの第1四半期学業成績の通信簿が発表される。今年は、洋紙のウェイトの重い王子製紙は売上高が1%強の微増ながら、営業利益で25%、経常利益で39%増の二重丸だし、一方、レンゴーはと見ると、こちらは重たいものがないから更に順風が吹き続けている状況で、やはり二重丸の優等賞となっている。

▼このツー・トップの決算が注目される一番の理由は、両社の経営内容そのものに対する関心もさることながら、その決算内容を分析することによって、ほかの多くの段ボール会社の現況を解析・抽出すること。巨大なものでも、少しずつ取り外して行くと、相応のところがやがて見えてくるということのようである。

▼とにかく、トップが悪くては話にならないが、それが二重丸、三重丸なら、ほかも少なくとも○とか、どう考えても△ということにはならない。ということで、段ボール産業の体質改善が軌道に乗ったことは間違いないことなのだろう。

▼長い長い間、業績悪化を専売特許にしているような産業だった。段ボールは分かり易い業態で、まず「注文を取る」ことから始まるのだが、そのことばかりに目が行き過ぎて、ほかへの視界が弱かったせいもあるのか。