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「景気より天気の段ボール需要」 2010-08-30(第1061号)

▼今年の夏は気象観測が始まった明治34年以来の過去113年で最も暑い夏だったそうです。この暑い夏は7月5日か6日の梅雨明け宣言の頃から全国一斉に始まりました。ですから、8月31日までの通算では、もう56日間ほど続いておりますし、さらに9月の半ばごろまで残暑が厳しいという予報ですから、雨無し猛暑が60日とか70日もつづく記録にもなりそうです。

▼段ボール需要は景気以上に天気次第の要素があります。1-3月に8%とか9%も伸びていた青果物が4月-5月に一転して3%減に落ち込みました。季節外れの雪が降ったり、長雨がつづいたりする天候不順で、季節の野菜などが全部ダメになったりしました。6月もマイナスでしたが、青果物に引きずられるように、5月には加工食品も3%のマイナスに落ち込み、6月もマイナスと、主柱の食料品関連がすっかり落ち込んでしまったのが第一幕でした。

▼そこから一転して猛暑となった7月の段ボール生産速報が経済産業省から8月31日に発表されました。結果は前年比0.6%の増加でした。こんなはずじゃないのです。これはいわゆるカレンダー効果で、今年7月の実働日数、つまり土曜・日曜・祝日を除いた平日の日数が21日と、前年の22日に比べて1日少ないので、これを調整する必要があります。

▼調整には色んな方法があると思いますが、一番簡単で分かり易いのは今年の数字は21で割る、前年の数字は22で割る。つまり、1日当たり何m2かを計算して、その1日当たりの数字同士で比較する方法です。結果は5.4%増となるはずです。

▼つまり、5月-6月の2%台の増加から、7月は2倍以上の伸びに変わったわけです。このあと8月は逆に今年の方が1日多いので、数字が大きめに出ますが、いずれにしても一陽来復でした。