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「バブル崩壊とリーマンの対照」 2010-12-15(第1068号)

▼全段連企画委員会が、別項の通り2011年の段ボール需要予測をまとめ発表した。予測というのは一般に「当たらないのが予測」と言われるぐらいだから、要は当面の展望として、時々刻々、今後どう見直されてくるかだと思われるが、改めて全段連作成のグラフを見て、リーマン・ショックが世界経済及び日本の段ボール産業にまで及ぼした影響の大きさが見て取れるようである。

▼グラフの一番左端の1994年は平成6年。ということはどんな年かというと、バブル経済崩壊は平成2〜3年ごろ、まず金融・証券・不動産・建設などを第一陣として始まったが、1年か2年後に製造業に波及、そして間もなく段ボール産業にも波及ということで、段ボールは一番最後のクラスだった。

▼だから、先発組がもう相当ダメージを受けてしまった平成4年ごろに、段ボール業界は製品値上げの最中ということで、遅ればせの作業が全部終わって新値で一切が滑り出したのが平成5年。と思ったら、翌平成6年にはドカンと需要が落ち込んだという経緯だった。

▼それからが「失われた10年」で、いつとはなしに言い方が「失われた15年」に変えられ、いまは「失われた20年」になってしまったが、そのように営々と積み上げられてきた10数年の努力の結晶が、数量的な意味では2009年に白紙還元され、2010年に消費税増税後の1998年(平成10年)の再スタートの位置に戻ったということが示されているようである。

▼ということは、「段ボール産業が」であると同時に「ユーザー産業が」ということでもある。

▼まさに運命共同体なのだから、良いときは同じように喜び、悪いときは同じように落胆するということがこれからも繰り返されるに違いない。

▼「失われた20年」で段ボール産業がどう変わったかが真に試されそうである。