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全段連が2011年需要予測発表 2010-12-15(第1068号)

段ボール生産量推移段ボール生産量推移

全段連企画委員会では12月6日、2011年(平成23年暦年)の段ボール需要予測を131億4,600万m2、前年比101.0とする内容をまとめ、発表した。2010年については1月に公表した予測128億2,300万m2、前年比101.5を上回り130億1,600万m2、前年比103.1程度と修正した。世界同時不況の影響により2008年、2009年と2年連続で前年を下回った段ボール需要は2010年にようやく前年を上回る伸びを示したが、後半に入って回復基調はやや弱まったとしている。

さる11月に公表された民間調査機関9社の実質GDP成長率予想の平均値は、2010年がプラス2.2%、2011年はプラス1.1としており、2011年は回復の伸びが低下すると予測している。全段連企画委員会はこの経済見通しを受けて上記の段ボール需要予測を策定したもの。なお、期間別には1-3月101.0、4-9月100.0、10-12月103.0と予想している。

【需要部門別の動向】

▽電気器具・機械器具用(2010年構成比8.7%)予測伸長率98.3
2009年に世界同時不況の影響で大きく落ち込んだ反動で、2010年は前年比9%程度と最も高い伸びを示した分野だが、エコカー補助金の終了、家電エコポイントの減による需要前倒しの反動が大きく影響する。また。円高による輸出の鈍化、海外生産シフト傾向の継続も予想され、2011年は前年を割り込むと予想した。

▽薬品・洗剤・化粧品用(構成比5.9%)同100.5
消費者の生活防衛意識は依然として強いが、生活必需品が多く、不況に強い分野。2010年はインフルエンザ特需があり、その反動が懸念されるが、消費者の健康志向の高まり、ジェネリック医薬品の普及、高齢化社会による需要拡大等の要因もあり、11年は小幅回復とした。

▽加工食品用(構成比40.9%)同100.3
2008年は1975年のオイルショック以来のマイナスとなったが、2009年は段ボール需要全体が7%マイナスの中で、前年比100.2%と景気にあまり左右されない分野であることを示した。2010年は夏場の猛暑で飲料関係が増えたこともあり、さらに101.9%と伸びた。加工食品全体としては、競争の激しい最も活力のある分野であり、低価格化、内食化傾向で量的には底堅いと見られ、猛暑の反動も懸念されるが、11年は前年を若干上回ると予測した。

▽青果物用(構成比12.2%)同102.0
2009年は不況と天候不順による影響で7%減少し、2010年も春先の低温と夏場の猛暑の影響で2%程度のマイナスに。作付け面積の減少傾向により伸びは期待できない分野であり、天候に左右される面もあり予測が難しいが、11年は2年連続減の反動で2%程度は伸びると予測した。

▽その他の食品用(構成比4.4%)同100.5
水産関係、鶏卵・カット肉などの未加工食品の分野で、2009年は約7%のマイナスとなったが、2010年は1.5%程度の回復となる見込み。11年は全体の景気動向を受けて伸びが鈍化し、前年を若干上回る程度と予測。

▽繊維製品用(構成比2.3%)同100.1
消費低迷の影響を受け、2008年4%減、2009年7.5%減と大きくマイナスした反動で、2010年は3.6%程度伸びる見込み。全体としては百貨店、スーパーの衣料品の販売不振が続いており、2011年は回復基調が弱まりほぼ前年並みと予測した。

▽陶磁器・ガラス製品・雑貨用(構成比5.8%)同101.5
消費低迷の影響による日用品雑貨の不振、また雇用情勢、所得環境の悪化による住宅の販売不振で、2008年4%減、2009年5%減と落ち込んだが、2010年は3.8%程度回復する見込み。非課税措置の拡大、住宅エコポイントの延長など、住宅需要刺激策の効果もあり、2011年の予測としては更に1.5%程度伸びると予測した。

▽通販・宅配・引越用(構成比3.1%)同103.4
全体の販売不振の中で通販は比較的好調であり、段ボール需要が大きく落ち込んだ2009年にも前年比1.7%の伸びを示し、 2010年も7.3%程度伸びる見込み。不況による巣ごもり消費の高まり、高齢化社会により外出しなくても購入できる便利さが浸透し、通販業界は今後も伸長すると見られ、2011年も更に伸びると予測した。

▽その他製箱用(構成比15.7%)同103.2
紙製品、木製家具・建材、玩具、ペット用品、事務用品、レジャー・スポーツ用品など幅広い分野で、景気の影響を総合的に受け2009年は9%強の大きなまイナスとなった。
2010年はその反動で3.2%程度回復する見込み。全体の景気回復は弱いが、高齢者向けの衛生用品や少子化の進展によるペット関連市場の拡大により、2011年も3%程度回復すると予測した。

▽包装用以外(構成比1.0%)同102.8
段ボールパレット、段ボール家具などが主なもので、2010年は12%程度の伸びとなる見込み。環境配慮の観点からも段ボールパレット等の需要に期待し、2011年も引き続き伸びると予測した。