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泣く子と天気には勝てない

▼段ボール需要がもう一つパッとしない。背景には天候不順が大きくのしかかっていることとは誰でも周知のところ。段ボール業界では「泣く子と天気には勝てない」と言うぐらいで、それほど段ボール需要は天気次第の要素がある。

▼例えば、青果物も天候次第で作柄がよかったり悪かったり様々である。今年は夏果実のモモ・ナシの量がかなり少なかった。地域によっては20%減、全体でも前年より10%は少な目ということで、ただ、量が少なく味はよいということで、市場の価格は比較的よい状況。段ボールにとっては量が全てだから、減産は即需要の減少ということになる。

▼夏果実ばかりではなく10月以降始まるリンゴ・ミカンの2大品目も今年は10%ぐらい産量が少ない見通しである。正確な予想数字はない。これは数字がひとり歩きして、市況を撹乱させるのは好ましくないという趣旨で、農林水産省が以前の収穫量予想数字の公表を翌年春に最終結果がまとまるまで止めることになったから。ということで、いつも「大体」とか「およそ」の数字になるが、およそ10%ぐらい少なく、その分、市場価格は高めと予想される。

▼いま、一番注目されているのが、勿論、秋以降の価格問題。ただ、これはあまり期待が持てそうにない。消息筋の話では10月以降、一部の地域では値上げを認める動きもあるとのこと。ただ、全般にはまだ模様眺めの感触で、数量が上述の通りマイナスが確実だから、あまり期待しない方がいいという声もある。

▼それでなくても、洋紙分野で、北越製紙問題を機に表面化した2大メーカーの確執が洋紙市況に響くだろうと言われているほかに、板紙、段ボール原紙へはどんな影響が及ぼされるかという懸念も広がっている。

▼心配事は、なかなか尽きそうもない。