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期待の「3%」持ち越し 天候不順で目算外れ

天候不順による段ボール需要の停滞がつづいている。平成18年7月の段ボール生産(速報)は前年比で±ゼロにまで減速してきた。これまでの経過を四半期別にみると、近年で最も高い伸びだったのが平成16年第1四半期の3.5%増。折から不況の大底のなかで15年末に段ボール原紙の値上げが実行され、一方の段ボール製品値上げが行き悩む中での唯一、幸運な大幅需要増加となって、段ボール業界を元気づけたことは記憶に新しい。平成18年はその「3%」台の伸びを回復する過程だが、生憎、天候要因に阻まる形となった。

この間の経過は、別表の「四半期別生産推移」に示されている。景気は要するに波状のアップダウンの繰り返しだが、平成16年第1四半期に3.5%増と回復の勢いを印象づけたあと、第3四半期まで何とかペースを保ったものの、第4四半期に再びマイナス、回復の力不足を表面化させた。

この状況は平成17年にも引きつがれた。前年第4四半期は連続台風・長雨の被害に加えて、中越大地震など天災による景気悪化だったが、その反面で世界経済の好調に伴う輸出拡大、国内需要の面でも不良債権問題のアク抜けや設備投資・個人消費の増加を軸に、消費を柱とする段ボール需要にも恩恵が及び始め、平成17年第4四半期には2.4%増まで回復のレベルが上がってきた。
月次推移で見ると、17年11月には前年比2.8%増と、3%の一歩手前までたどり着いたが、その最も象徴的と判断される「3%」台には届かないまま、今年に先送りされていた。

今年第1四半期は季節的には年間で一番不活発な不需要期にあたり、それでも1.6%増とかなり堅調な推移だったが、期待された第2四半期が、期半ばから長雨・低温続きで夏の到来が遅く、また長引いた梅雨が明けると、一時的には猛暑もやってきたが、正常な夏とはどこか違って、頼みの夏のシーズン需要、特に清涼飲料・ジュース・ビールなど飲料関係が軒並みマイナスとなり、これまでの長期不況下でも唯一プラスを続けてきた「加工食品」が、6月には遂にマイナスにまで落ち込んでいる。

ただ、景気の回復基調には大きな変化はないわけで、今後の天候回復と、折からの年末最盛需要に大きく期待される形となっている。