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被災全工場の修復完了 2011-04-30(第1077号)

三菱重工印刷紙工機械では3月11日の大震災発生にともない、東北サービスセンター事務所(仙台市宮城野区苦竹)も被災したが、津波の影響はなく社員13名とその家族の無事を確認すると同時に、翌12日には4製品(枚葉機、商業輪転機、新聞輪転機、紙工機械)の全客先784工場の聞き取り調査を開始、直ちに技術者派遣の実施に入った。3月14日には東京支社に災害対策本部を設置、東北SCの機能復旧支援(水、食料、ガソリン)から客先への復旧キャラバン隊派遣に始まって、一切の修復作業完了が4月25日となった。

上記4製品の全客先784工場のうち、被災工場数は132工場であった。この被災工場を主体にキャラバンを組んで技術者派遣が行われたわけだが、枚葉機は主に印刷会社。青森、岩手、秋田の3県はキャラバンA隊、宮城、山形はキャラバンB隊、それに主に宮城、福島の個別対応などで計71工場。商業オフセット輪転は大手印刷会社が主体の100社、また新聞輪転機は、東京の大手新聞社と地方紙の23社、それに紙工機械はキャラバンG隊が青森、岩手、山形、およびキャラバンF隊が宮城、福島、そのほかの個別対応を合わせ、東北・関東の主要な110工場を対象にして復旧工事が進められた。

地震で大きく揺さぶられたわけだから、機械の芯が微妙に狂った例が各機械とも多かったそうだが、その点、段ボール機械は振動に対応して基礎工事ができていることと、また機械構造が堅牢なため、印刷機に比べて、芯のズレがほとんど見られなかったとされる。

4月25日までの修復作業で、ほとんど全ての工場が復旧したが、そのなかで3工場だけが主に津波被害で修復のメドが立たない状態だった。その3工場の中の2工場が、レンゴー仙台工場と王子チヨダコンテナー仙台工場だった。

三菱重工印刷紙工機械から納入機械の点検、調整に出向した人員の費用は全て無償。ただ、部品交換が必要だった場合の部品代、横持ち運賃、それに重機費用については客先の了解を得て実費請求としたという。

災害対策本部が東京、被災地が東北という遠距離だから、東京から車で駆けつけると現地ではガス欠で困ったそうな。そこで、トヨタのプリウスを借りたら、プリウスなら現地と往復もできて、助かったという。

三菱出荷と受注三菱出荷と受注

【22年度納入実績】
三菱重工印刷紙工機械では4月28日、東日本大震災にともなう印刷紙工機械の対応と合わせて平成22年度受注実績(23年4月現在受注分)および22年度出荷実績、並びに主なユニットの既往累計出荷実績(別表)をまとめ発表した。うち紙工機械の22年出荷額は216億円、海外営業を含む連結では265億円に達し、過去最高に近い水準。また表の通りEVOLフレキソグルアが22年、23年とも海外向けに17台ずつの活発な出荷および受注状況で注目される。