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そろそろ元気が出始めるか平成18年9月の段ボール生産 2006-10-30(第966号)

▼平成18年9月の段ボール生産速報が11億5,981万4千平米、前年比0.3%の増加と発表された。何でも天気のせいにするのはおかしいかも知れないが、段ボールは本当に天気に弱いから、今度もそうだと業界中の人たちが思っている通りなのだろう。

▼日本経済全体にとっても、天気の良し悪しが大きく響いていることに変わりはない。もっとも、日本経済という単位でいうと、日本国内の、しかも個人消費に限ったものではないから、ずいぶん意味合いが違ってくると思われるが、例えばビールだ、飲料メーカーだとか、衣料品や夏物の電気製品とかいう段になると、天気がその繁閑の大きな要因になっていて、そのお陰で決算が良かったり、悪かったりすることに変わりはないわけである。

▼というようなことから段ボール業界が昨年来、意気込んでいた段ボール価格の引き上げについても、いつとはなしに気勢が損なわれ、表面的にはいまはすっかり沈静化してしまっている。ただ、段ボール会社のそれぞれが、黙々と価格適正化への努力を続けていることは疑いない事実で、そのため、正に"神武以来"ほどの出来事だけれども、段ボール価格の値下がりが全く過去のことになってしまっている。

▼実際には、原紙が値上がりした後の最近数年間も、段ボール価格は大勢的にはというか、実質的には値下がりしていた。その大元の流れが、値下がりにではなく、やや値上がりの向きに変わってきている。8月の総平均単価の状況が、それを証明しているようである。

▼毎年2円ずつ下がっても耐えられた企業体質であった。"打たれ強い"という言葉があるが、そういう驚異的な体質の段ボール産業が、「下がらない時代」を迎えたということになる。そろそろ元気が出始める頃ではないだろうか。

※この11月から12月いっぱいが、春から継続されてきたケース値上げ交渉の正念場。段ボール各社それぞれ、明年の安定経営確保を目指して、これまで未達成だった大口ユーザー先と最後の詰めの交渉中。ユーザー側にも、妥協点を探る空気が強まっており、一時いわれた"問答無用"のような感触はおさまっている。 (06.11.11)