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段ボール値上げも全面浸透に 2011-09-30(第1087号)

▼ちょうど東日本大震災が起こった直後、3月15日に平成22年の段ボール原紙のメーカー別生産シェア表を掲載した。その表を再掲載することにした。以前の段ボール産業界では、原紙メーカーが値上げを言い出しても、ずっと後まで上がるのか、上がらないか判然とせず、その間に段ボール値上げ交渉も迷走せざるを得ず、結局、何もアクションせず傍観するのが一番賢明というような時代が長かった。

▼今は昔で、それはミレニアムの2000年を少し過ぎたころまでのことである。そういう時代に苦労し、奔命に疲れ、産業界全体として学んだ結果のように、いまはそれと逆の業界事情に変わっている。以前だと最大手ユーザーの了解を十分得ずに一般交渉を急いだから、結局、最終局面でつまづいてどんでん返しということがよくあった。いまは逆に一番厳しいユーザーとの折衝を済ませて、それが得られたらスタートする。10月1日ではなくて、11月21日になったというのは、そういう意味だと解釈される。

▼問題処理の進め方が変わって、またそれを裏付けるような産業構造に変わった。ということは、段ボール原紙の値上げが即日通ることになるのは当然として、波及効果とでもいうのか、段ボールシート、ケースの値上げも全面的に浸透する地合が既に整っているということになりそうである。前回、平成20年(2008年)10月当時が、段ボール業界としては、その第1回目の、いわば初体験だったけれども、こんどはその第2回目の体験ということになりそうである。

▼それと「商機」という言葉をしみじみ味わう時期にまた出会ったという気がする。「値上げには買い」が鉄則というのが業界の常識だが、段ボール各社の原紙在庫は十分積み上がっただろうか。

▼昔々お目にかかった大物の方々のその鉄則ぶりが懐かしく想起される。