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「出発合図とともに終着駅まで」 2011-10-15(第1088号)

▼レンゴーの8月26日に始まって、少し間があったが王子板紙が9月27日、そして月があけて日本大昭和板紙が10月4日、更に週明けの11日に大王製紙と段ボール原紙の値上げ発表がつづいて、これで原紙メーカー最大手の4社、生産シェア75%の値上げ発表が出揃ったことになる。

▼ところで、ごく素朴な疑問なのだが、段ボール原紙を直接需要家である段ボールメーカーに販売する上では、現行価格の10%とか、また10%以上とか、12%以上などと言っても通用するかも知れない。しかし、洋紙と違って、そうして販売された段ボール原紙が、最終的には段ボール箱に形を変えて1個幾らで販売されて、その販売代金が入らないことには肝心の原紙代が払えないことになるから、ずっと昔々からのこういう商法も、できるだけ最終需要家であるエンドユーザーに分かり易く、キロ当たり円でどれだけ値上げする、あるいはしたいんだと言うべきではないかと思えるようである。

▼というのも、こんどの場合は、段ボール会社の加工賃問題は何にも関係ない。だから、原紙代が上がると、段ボール会社は原紙メーカーのいわばダミーになって、原紙代の値上げ分の代行値上げ実行の役割となる。この交渉の場は、日経市況の高値で80円まであるKダッシュライナーから、56円のD級中芯まで多品種の段原紙の%価格をどうすれば「キロ当たり円」に翻訳できるか、それが出来ないと紙代の値上がり分が出ず、値上げの根拠も出てこないわけだから、大変になる。

▼それに、昔は豪傑企業がわんさといて、それぞれ自己主張が強かったから、誰かが値上げを言い出しても、終着駅がいつまでも判然としなかった。

▼世の中が移り変わって、いまは出発進行の合図とともに、終着駅までも見通せそうな様子。旧来の仲間うちの慣習を見直すべきではないか思う次第である。