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日園連調査、みかん収穫量90万屯 2011-10-15(第1088号)

生産予想生産予想

日本園芸農業協同組合連合会(略称・日園連)では10月3日、みかん、りんごなど平成23年産主要秋冬果実の生産予想をまとめ発表した。これは日園連が9月1日時点で全国で行った実地調査に基づく今年産の推計量で、段ボールにとっての最大需要「うんしゅうみかん」は90万3900t、前年比15%増(同じ豊作年の前々年比では90%)となって、豊作年でも100万t大台を大きく割り込む状況。また、りんごは76万2900t、前年比97%(前々年比90%)、かきは23万1100t、前年比22%増となっている。

みかんの主要産県ごとの予想収穫量は左端表の通り。また目下、青果市場では主役が極早稲種から早稲種に移りつつあるが、10月中旬現在の京浜市場における露地みかんの販売単価推移、つまり今年の価格動向グラフと、23年産秋冬果実の主要品種別生産予想量は別掲の通りとなっている。

日園連調査のうんしゅうみかん主産地21県の収穫予想では、9月1日の時点で84万t程度(前年比115%、前々年比91%)となっていて、これを全国ベースに直すと90万tという推計になっている。これは6月2日に農林水産省が公表した適正生産量98万tを大きく下回る予想で、全国的に開花が5日から1週間程度遅れたことなどによる生育遅れが主な理由としてあげられている。

今年は梅雨明けが平年より大幅に早かったことや、8月上旬まで天候に恵まれたことから、品質的には糖度・酸度とも高い傾向で推移し、期待されいたが、8月中旬以降には降雨量が多く、また台風12号、15号がもたらした豪雨の影響などから減酸が進んでおり、このため、今年産みかんの糖度は平年並み、酸度はやや低めの傾向とされている。また果実肥大は平年より大玉傾向となっている。

昭和47年〜48年の第一次オイルショック当時がピークだったみかんの収穫量は、当時、300万tをはるかに超え、350万t前後にまで達した状況だったから、豊作年だった平成21年がようやく100万t、同じ豊作年でも今年は90万tの予想という現状は当時の3分の1、ないし今年などは4分の1に近い収穫量ということになる。

また、今年はみかんにとって思わぬ打撃が加わることになった。というのも東日本大震災の被災地、東北地方は、寒い土地柄もあって、温暖な西日本、南日本地域の特産品のみかんが果実類の中でも最も好まれ、全国的に最も有力な消費地となっている。その需要が懸念されている。

豊作貧乏という言葉に象徴されるように、青果関係者にとって供給を多くして収入を多く得ようとすることは、常に市場での売値の心配にさらされる意味ともなっているが、京浜市場の10月上旬の出だしは品薄高傾向から露地みかんの平均が218円(前年260円、前々年179円)とまずまず。全般的に不作年でかつ味の良かった平成22年産(近年で最高値)や20年には及ばないものの、合計で90万tを下回る収穫量の少なさからも、今年産は豊作年の平成21年産よりも不作年だった20年に近い市場価格推移になるのではないかと予想されている。

常緑果樹の柑橘類と違って、落葉果樹のりんごは年ごとの豊作・不作の違いがそれほどはっきりしない。ただ、木の生理現象としての隔年結果傾向はあり、23年産りんごの収穫予想量は76万2900tとなっている。品種別には王座のふじが全般に減少傾向にある。