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「3年ぶりにめぐって来た試練」 2011-11-30(第1091号)

▼平成23年1-9月の段ボール合計生産量が96億5,408万5千m2、前年比0.8%の増加となった。この生産量のうち、段ボールメーカーがケースまでの一貫生産に消費するシート量が66億8千万m2で、同じく段ボール需要の一半を占めるシート出荷が29億1千万m2となっている。

▼前年の平成22年はリーマン・ショックからの回復過程だったが、シート出荷の方が4.0%増と一貫消費の2.9%増を上回る伸びを示していた。というのも、シート出荷には、景気回復過程に強いという特性があって、昨年はその本来の傾向が現れたと思われた。

▼ところが、今年は昨年と逆で、一貫生産が1.7%増加しているのに、シート出荷は1.6%減と、消費のプラス分だけマイナスという苦境に陥っている。このため、段ボール生産全体に占めるシート出荷の割合も下がって、今年1-9月現在で30.2%、つまり30%の大台割れ寸前のところまで来ている。

▼シート出荷が最も盛んだったのは昭和47年-48年。段ボール生産全体に占める一貫消費の割合が51%だったのに対して、シート出荷が49%と、まさに五分五分だった。当時は、段ボール会社が設備投資するときは、はじめからシート売りを能力の半分近くあて込んで計画する時代でもあった。

▼それが、第一次石油危機当時をピークにして、以後は、ずっと下り坂を下ってきたが、但し、49%から30%だからと20%も減ったわけではない。出荷数量は昭和47年が30億m2、平成22年が40億m2で、内実は3割もの純増となっている。

▼言い替えると、生産量全体が、この間1.8倍ほどに拡大したから、総体的に縮んだように見えるだけなのである。

▼段ボール値上げは、そのボックス業界との、いわば共闘。3年ぶりにめぐってきた試練。どうチャンスに変えられるか。