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日本とアメリカで劇的な変化 2006-11-30(第968号)

▼日本とアメリカの段ボール産業で時を同じくして劇的な変化が生じてきた。日本の場合は、いうまでもなく、レンゴー・日本製紙・住友商事三社の「戦略提携」で、これが、王子製紙グループと天下を二分する巨大エネルギーとして、今後段ボール産業界を駆けめぐることは疑いない。

▼王子製紙の北越製紙M&A失敗を機に、製紙業界内部の軋轢が高まり、つれて、これまでなかった色々な現象とか、雑音とかも目立つようになったが、特に象徴的に語られるようになったのが、対抗軸としての「日本製紙グループ本社」と「王子製紙グループ」。

▼元はといえば、渋沢栄一、藤原銀次郎さん以来の旧王子製紙の分かれだけれども、互いに競い合ううちに、近年、王子の対抗馬だった大昭和製紙が日本製紙に合体して、更に雰囲気が変わったところに、こんどはレンゴーという段ボール産業のエースの参加となった。

▼かつてレンゴーの天敵のように見られていた森紙業グループが、近年、王子に合体したことで、それもまた自然な川の流れのように見られている。

▼「対抗軸」が、本来の対抗軸として機能する限り、その競争原理から生まれ出るものは、それが無いと生まれるすべのなかった素晴らしいものであるに違いない。ただ、世間が真っ先に思うことは、良いことばかりではないはずということで、「市況」とか「価格」という言葉が、まず巷間にあふれはじめてもいる。

▼もう一つは、このほど判明したアメリカの段ボール出荷の変調。誰かが「世界経済を支えているのはアメリカ国民の浪費だ」といっているが、正にアメリカ人の旺盛な消費意欲が、中国を世界の製造工場に変え、日本の自動車メーカーを世界一に押し上げつつある。

▼昔、アメリカがくしゃみすると、日本は風邪を引くといわれた。まず心配なのは中国だろうか。