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段ボールは直近の先行指標 2006-12-15(第969号)

▼歳末になるとよく巷の景況判断ということでタクシードライバーなどの声を集めて、少し良くなったとか、いやまだ悪いとかといった他愛ない景気観測まで現れる。2006年末は、どんなご託宣だろうか。

▼日本のGDPの6割以上が消費である。つまり全体の過半を占める消費の動き如何が、最も景気の動向を左右しているわけであって、ということは、消費に直接結びつく「段ボール」の動向を精密に観測することこそ、巷の声に耳を傾けるより正確に景況の現在水準を示すものに違いない。

▼そのことは、段ボール関係者は当然ながら百も承知である。承知はしているが、反面、大層謙虚な人ばかりの業界だからオレが、オレがとか、段ボールが段ボールがとはなかなか自己主張しないので、世間は、いまだに巷間の景気判断などに迷わされている趣もある。

▼商品の生産者、販売者は、その商品に対する消費がどの程度発生するかの的確な予測を立てて、生産・販売にかかる。そして、作って売れた、その具合が景況の良し悪しの水準につながるわけだが、まず、出荷する前、おそらく1カ月か2カ月前に、生産者・販売者は輸送用の段ボール箱を手配しているのである。

▼日本の、というより世界中の生産統計は、すべて消費が終わった後の後追い統計か、ずっと以前の先走り統計であるが、段ボールだけは違う。消費の1〜2カ月前、直近の先行指標なのである。

▼そのことを、段ボール業界はもっと、もっと世間に強くアピールすべきだと思われる。業界の地位の向上という言葉が、業界中に氾濫しているけれども、そのことは、どう、うまく自己主張をするかということとウラハラの関係なのだから、景気の先行指標だ、もっと大事にすべきだと、段ボールを売り込んでちょうど良い具合と思われる。

▼景気はようやく上げ潮に向かうか。