特大


業界フラッシュ

ホーム > 業界フラッシュ > 年末恒例記者懇談会で全段連正副理事長が語る

年末恒例記者懇談会で全段連正副理事長が語る 2006-12-15(第969号)

全国段ボール工業組合連合会(福野晃二理事長)では、12月5日午後5時から、東京・飯田橋の「ホテルグランドパレス」で年末恒例の理事会終了後の記者懇談会を開催した。出席者は、全段連正副理事長、理事、委員長、報道関係者の30名余りで、2006年の一年を振りかえり、様々な話題に花が咲いた。折から、製紙業界の問題や、直近の大型戦略提携などの話題もあって、それらが今後、段ボール業界にどういう影響をもたらしてくるかが、最大の関心の的となっていた形。

当日の福野理事長の冒頭挨拶要旨は下記の通り。

「本日、平成18年の最後の公式行事として、全段連理事会が開催され、無事終了しました。振り返りますと、この一年間、色々のことがありました。思い起こせば、今年は日段工と全段連が統合して2年目ですが、一年目は手探り、二年目にはもっと充実してと思っていたんですが、なかなか、やはり色んな問題が山積していまして、まだもう少しかかるかと考えております。企業合併の場合でもそうですが、全段連・日段工という業界団体の合併の場合も、やはり一緒になるということはなかなか、クリアして行かなければならないことが多いので、ぼつぼつやっていっている状況です。

二つに分かれているよりも、これは絶対、一つにまとまっている方が良いわけですから、今後、もっともっとよくなってくると考えております。

そして、今年の、何と言っても一番大きな問題としては、原紙の値上げです。4月1日からの原紙値上げを受けて、われわれはシート、ケースへの価格転嫁に進んできたのですが、4月から半年以上、もう8カ月にもなりますが、シートの方、ケースの方、そう順調とは行きませんが、それでも、頑張って上げてきている方だと思っております。

シートの方も、ある程度できておりますし、ケースの方も、半ばはできております。もう少し残っているところがありますが、これも年内のうちに片付けて、この業界を本当に良くして行かなければならないと思っているんですが、まだ、いろいろやっていますと、製紙業界を取り巻く環境、王子さんの問題もありますし、いま、一番直近のニュースというと、あとからレンゴー大坪社長に乾杯の挨拶をしていただきますが、そのお話もあるかと思います。レンゴーさん、住友商事さん、日本製紙さんの業務提携ですね、こういうようなことが、われわれのこの業界にどのような形になってくるのか、色々心配ごとはあるんですが、このような製紙の再編、それから流通の再編、段ボールの再編、このような再編の流れは、段ボール業界にとって決してマイナスばかりのことではないという風に私は思っております。

形は徐々に徐々に良くなって行くというように思っております。よく、川の流れにたとえて、川上、川下というように言っているんですが、川上の原紙の方がいま、本当にもうビクともしないぐらいしっかりしております。それを受けて、段ボール業界がそれに見習って、しっかりしなければならないところに来ているんですが、いまひとつのところがあるんですが、それでも、徐々にその形が出来てきております。

原紙の方のプラットホームが出来て、製品の方、ケースの方のプラットホームを作って、段ボール業界の地位向上を目指し、全段連は、これからも力を合わせてやって行きたいと思っております。報道関係の皆さまには今年もいろいろご支援、ご協力をいただき、有難うございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします」。

懇親会冒頭の全段連福野理事長の挨拶のあと、レンゴー大坪社長(西段工理事長・全段連副理事長)が乾杯挨拶で、次のように語った。

「今年も本当に残り少なくなりました。あと20日余りで2006年が終わることになります。色んなことがありましたが、皆様方のご協力によって段ボール業界も無事に今年を終えることが出来そうであります。

引き続き、2007年に向かって、各社各様に、或いは各地域で本当に段ボール業界の更なる発展のために努力をしていただければいいのではないかと思っております。それでは、乾杯の音頭に入ります--ということになると、皆様方、物足らんということになりますので(笑い)、ここでちょっとだけお話申し上げたいと思います。

この段ボール業界というのは、今年4月から新価格体系ということで、いろいろ努力をいたしましたけれども、多少の考え方の相違もあって、時間的なタイムラグというか、それができておりますが、私は必ずやこの新価格体系への移行というのは成就されるというふうに確信しております。

と申しますのは、いまの製紙業界内の乱れ、これはひとつには、ああいうことが問題になりましたけれども、もう一つは、マスコミの皆様がたのリテラシーというか、表現力が問題でありまして、そういうことが余計に火に油を注ぐような状況になっているのが、いまの製紙業界であります。従って、皆様がたには、何とか包囲網というような言葉は、絶対お使いにならないようにお願いしたいと思います。

その一環として、私どもが最近新聞発表しましたアライアンスの問題についても、いまのような表現からする包囲網という言葉を使わないということを、ここで皆様がたに約束をしていただきたいと思います。

結局、製紙連合会が安定してきて、板紙業界が安定してきて、それが段ボール業界の更なる安定につながって行くと思います。

それから、段ボール業界の関係ですが、先ほどちょっと申し上げましたが、多少、色々なことがあって、出遅れがあったりしましたが、私は、年末から年始にかけて、一応、新価格体系が出来上がるというふうに確信をしております。
段ボール業界としては、4月に発表した新しい価格体系への移行、この理由は何かといえば、コストプッシュもあれば、金利の上昇もあれば、中でも段ボール業界に従事する従業員の方々の生活の向上ということを合わせて、本当の意味で段ボール業界が他産業に伍して地位を向上して行くことが絶対必要でありますので、そういう観点からすると、この新価格体系は必ず成就するというように思っている次第です。

それでは2007年に向かって、段ボール業界の更なる発展を祈願して乾杯したいと思います。乾杯」

宴たけなわながら、定刻を迎え、中段工大澤勝弘理事長(全段連副理事長)が中締めの挨拶で、次のように今後への希望を述べた。

「いま、皆さんと色んなお話をしていたのですが、そういう中で、全段連というのは、一体何だろうと考えることがございました。2年前に、業界の地位向上を目指して、大手の工業会のみなさんと、私ども旧全段連、中小の組合が一緒になったわけですが、この2年は何だったのかなということを考えたわけです。

一つ思いますのは、皆さんもよくご存じのように、中部地区というのは、組合の皆さんが非常に固まっているんです。それは、なぜかというと、他の段工によっては、理事会は2カ月に1回という形もございますけれども、中部では理事会は永年、いまでも8月以外は毎月やっております。もう一つ、段友会というゴルフが3カ月に1回ございますし、年に一回は段栄会という旅行もございます。また幹部社員を対象にして海外研修もやっております。私は、こういう交流は、何よりも、続けて行くことが一番大事なんじゃないかと思っております。

ですから、大手の皆さんと、それから中小の皆さんも、中段工では、工業会と全段連とに分かれたときにおきましても、一緒になって、大手の皆さんにも入っていただいておりました。ということで、2年前に、また一緒になっても、中部では比較的、一緒になった形がすぐ出来たのではないかと思っております。

では、いまの全段連はどうだろうかというと、2カ月に1回の会議、それからセミナーという形をちょこっとやっておりますけれども、やはり経営者トップ、各段工から出てきた皆さん方が、何か楽しめて、懇親が出来る、そういうことがありません。つまり、会議というのは、何か、しかめ面をして、みんな目がつり上がった形で会議に出ている印象です。

それで、来年度におきましては、この全段連を、やはりみんなが各社、各社で考えながら、前へ進めなければなりませんけれども、ですから全国の経営トップの皆さんがたが、懇親を含めてという形で、年にせめて一、二回は、そういうような懇親会を含めたことで集まって欲しい、しかめ面の会議ではなくて、人と人が、じかに触れ合えるような形が出来るような全段連になってほしい、というように思っております。

いまの全段連は、また一緒になりましても、思い半ばでありますけれども、そういう意味で、いまはまだ三つぐらいは課題が残っているということではないかと思います。

ただいま、私に中締めをというご指名ですけれど、ですから、本日の中締めでは、関東の一本締めではなくて、三本締めとさせていただきます。では皆さん、お手を拝借します。元気に意気を合わせてお願いいたします」。