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「第三次石油ショックのように」 2006-02-28

▼段ボール原紙及び段ボール製品の新価格体系への移行、平たく言うと「値上げ」が4月1日出荷分から一斉に実施段階に入る。段ボール原紙は二度、合計キロ15円上がって、そのまま定着したが、段ボール製品は平方m当たり平均9円上げないと転嫁が完了しないのに推定で5円止まり。だから、こんど更に原紙が5円上がると、積み残し分を加えて、平方m当たり平均で7円の値上げをユーザーに認めてもらわないと、破綻企業が続出することになりそう。

▼しかし、辛抱と我慢を続けてきたお陰で、全般的な環境が大きく好転、幸運の女神がようやく段ボール産業にも微笑んでくれそうな感触になってきた。
というのも、今度は、いわば”第三次オイルショック”のようなもの。昭和48年の第一次、昭和54年の第二次オイルショックでは、原油価格がいまの半分以下でも大騒ぎしたが、当時重なった”チップショック”は原料転換でいまの”古紙ショック”に重なって見えるし、基本的な本質は同じ構造である。

▼それから、ユーザー業界にも、過去2回の段ボール値上げに良い顔をしなかった経緯があって、三度目にまでなった今回の交渉は、自社内のコスト構造への原燃料高の要素が加わって、段ボール会社への理解がそれだけ深まったこともある。

▼それに、何と言っても段ボール関連業界内の構造的、精神的な変化が大きい。前2回には、まだ値を我慢しても自分はユーザーに対して良い子になりたい心理が残っていた。しかし、原燃料コストがここまで来ると、もう良い子になりたがる心理も根こそぎになった。

▼加えて、工場内の繁忙感が異様である。毎日、深夜残業の繰り返しで、みんなへとへとになっている。主犯はクレージーにまで進行した「小ロット化」。半永久的に過剰と思われた段ボールの能力が既に逼迫している。