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平成18年の段ボール生産は138億m2、前年比0.9%増に 2007-2-28(第974号)

平成18年の年間段ボール生産量が138億5,773万2千m2、前年比0.9%の増加と発表された。因みに、12月の確報値はやや下方修正されて、12億3,476万8千m2、前年比1.8%の増加となった。つづく平成19年1月の生産速報は9億7,220万5千m2、前年比1.7%の増加と発表された。12月に1.8%増加、1月に1.7%の増加と2カ月連続で1%台後半の数値が出て、年央から11月までのマイナス或いはゼロ状態から相当上向きの感触が生まれ、期待の持てる状況となっている。

さて、上掲表をご覧いただきたい。これが昭和62年から平成18年まで、ちょうど20年間の段ボール年間生産記録である。段ボールの生産量は昭和62年に初めて100億m2の大台に乗った。前年までは90億m2台までの二ケタだったという意味である。この年に初めて100億m2と三ケタになって、その翌年には110億m2に駆け上がった。10億m2を一年で飛び越えたことになる。そして、110億m2もわずか2年で、三年目の平成2年には大台替わりで120億m2台に乗っている。

ところが、ここからはバブル経済の崩壊で、経済の大混乱が生じたため、10億m2を消化するのに平成6年まで、つまり5年もかかった。しかし、その後のことを考えれば、当時はまだましだったことになる。平成7年に130億m2大台に乗って、その2年後の平成9年が消費税増税。日本人の、とかく極端から極端に走りがちな民族的特質を反映してか、せっかく回復しかけた景気が全く腰砕けとなり、逆に二番底、三番底のような底なし沼に落ち込んだ、というのが分かり易いかも知れない。

そして、段ボール生産量は表に見るとおり、130億m2のわずか10億m2のワクの中に閉じ込められた状態で、平成18年までの12年間を推移しているという事情である。平成18年初には平成17年末からの順調な流れを受けて、或いは「3%」台の伸びも可能かという期待が持たれた。3%なら、この狭いオリから抜け出せる意味だったが、こんどは冷夏という逆風が吹いて、期待外れに終わった。

ただ、景気が小循環・中循環・大循環と幾重にも重なり合ったサイクルの総合的な要素として、今後とも長期にわたって回復を続けることは間違いなさそうである。日本経済は、世界にも稀な特殊な軌道を歩んでいるわけだが、それだけ他の諸国とは違った景気軌道を今後も歩み続けるに違いないと思われる。

近代国家で、上掲表のような段ボール生産統計を目にする機会は他に絶対ないと思われるし、また、この間に、以前は繁栄していた段ボール原紙メーカー多数が姿を消し、関連産業の歴史ある企業の多くが姿を消した。それを象徴する「失われた10年」の段ボール統計表となっている。