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「レンゴー3月期決算、原燃料費の高騰響く」 2007-05-25(第980号)

レンゴー(株)では5月9日、平成19年3月期の連結業績をまとめ発表した。それによると、同期の売上高は4,129億8,600万円で、前期比2.7%の増収となったが、営業利益は190億5,600万円(同12.2%減)、経常利益は184億6,300万円(同15.7%減)とそれぞれ二ケタの減少となり、この結果、当期純利益は94億4,100万円、27.6%減益と、前期まで3期連続の好決算から一転、段ボールケースの新価格体系移行の遅れ、原料古紙・エネルギー費の高騰を映す厳しい内容となった。

前期は、平成18年4月から実施の段ボール原紙の価格修正が全面浸透、今期の業績にフルに寄与した一方で、段ボール製品価格、特にケースの新価格体系への移行が、ユーザーとの交渉が難航、これが収益の悪化に直接響く結果となった。
従って、平成20年3月期は、重油などエネルギー費及び古紙価格上昇によるコスト高が引き続き避けられない見通しとなっているため、前期から持ち越しの段ボールケースの新価格体系への移行がカギを握るとみられるが、次期連結業績予想には、この点について楽観的な見通しは何もなく、前期につづいて増収・大幅減益が予想されている。

事業の種類別セグメントの状況は次の通り

【板紙・紙加工関連事業】
新価格体系への移行に取り組んだ結果、売上高は前年を上回ったが、重油・古紙価格の上昇などコスト増が先行したことにより、営業利益は前年を下回った。売上高3,356億3,300万円(1.4%増)、営業利益162億1,100万円(12.0%減)。
<板紙製品>
板紙製品は、期首より新価格体系への移行が実現したが、需要に対応した生産体制に加えて、期後半には古紙価格上昇に伴う減産の実施により、生産量は217万7千t、2.3%減となった。
<段ボール製品>
ユーザーとの新価格交渉を重ねてきたが、目標水準には達しなかった。数量面では、段ボール36億2,800万m2(1.7%増)、段ボール箱26億9,800百万m2(2.7%増)。

【軟包装関連事業】
フィルム等の原材料価格が大幅に上昇したが、新価格体系への移行および積極的な営業活動の展開により増収増益となった。なお、期中に連結子会社が1社増加、売上高は491億6千万円(15.1%増)、営業利益は22億2,700万円(11.7%増)となった。

【そのの他の事業】
印刷機事業の売上高は281億9,200万円(1.1%減)、営業利益は4億1,200万円(64.2%減)となった。

なお、平成20年3月期の業績については、新価格体系への移行が寄与して増収となるが、原料古紙価格の上昇、税制改正に伴う減価償却費の増加などの減益要因があり、利益面では2年連続の減益となる見通し。
【次期の連結業績予想】
▽売上高4,220億円(前年比2.2%増)
▽営業利益160億円(前年比16.0%減)
▽経常利益145億円(前年比21.5%減)
▽当期純利益75億円(前年比20.6%減)