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「受注時に値段が決まる有難さ」 2007-05-30(第981号)

▼このところ、少し物価が動き始めている。段ボールの世界では、重油がどうだとか、古紙がどう、コンスの値上げは受けないと気の毒だろうとか、やれ平線だ、インキだと、いうならコスト上昇の心配ばかりがまず目に入るが、世間一般の物価が上昇する動きになると、例えば色んな食料品類、飲料類に始まってそれはみな段ボールが包装に使用されているわけだから、段ボールのコスト事情の改善にも、一つのチャンスが生まれることになる。

▼そういう流れが、いま動き始めている。段ボール原紙が上がって、段ボール箱価格が動かないから、収益見通しはお先真っ暗といった状態から、ここで、世間一般に、デフレ経済が多少手直しされはじめて、インフレには遠いにしても、バイオエネルギー問題の成り行き次第では、はっきり世界的にインフレが強まることが避けられまい。

▼そのときに、段ボール業界が、そういう流れをどう生かせるか、生かせないかが問われることになるだろう。段ボール原紙が昨年4月から上がって、採算の合わなくなったコルゲータの休転、廃棄が全国的に加速している現象も目に付く。

▼そして、製紙メーカーは全社がこれから洋紙全品種の値上げの強行突破に向かうことになるが、100%上がった段ボール原紙は対象外。ただ、段ボールケースは上がっていないから、洋紙と並んで、段ボールケース価格の値上げに更に力が注がれてくることになる。

▼そういう段ボール産業の周りの環境をぐるっと見渡してみると、去年に比べてかなり大きく改善し始めたことが言えるはずである。段ボールは、受注産業だから、注文をもらうときには値段が決まっている仕組み。

▼ということで、作っている最中は、市場価格が予測のつかない農業・工業製品と違う。その違いをどう生かすのか。