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王子製紙が経営説明会 2007-05-30(第981号)

収益計画収益計画資源戦略資源戦略

王子製紙(株)では5月28日、執行役員経営企画本部矢嶋進本部長、同富田淳一企画部長が出席して記者会見し、「2007年度経営説明会」を行った。この内容は、(1)経営に関する基本認識として経営環境の認識及び経営基本方針の説明に始まり、(2)事業戦略、(3)中国事業、(4)資源戦略、(5)人員効率化、(6)収益計画、(7)環境経営の合計7項目に及ぶもの。冒頭の経営環境の認識としてIT化、小子高齢化が進行する中で製造業のグローバル化、中国を含むアジアの経済成長、燃料価格の高騰、業界構造の変化を特に指摘している。

最も大きな課題となっている資源戦略、特に海外植林の問題については2015年の需要予測として、世界の紙・板紙生産量を4億6千万t(05年以降の伸び率2.3%/年)とし、必要チップ量3億9,900万t、チップ発生量見込み3億6,300万tを見込み、差引きチップ不足量を3,600万tと算定している。これは、植林地面積にして500万ヘクタールに相当する面積で、こうした情勢に対し、王子製紙の植林事業の最重要地域や、植林計画面積などをまとめている。

資源戦略のもう一つの重要な柱がエネルギー対策。これは新エネルギーボイラの設置によりオイルレス化を進める計画で、計画ボイラの2009年度稼動時までの14工場の削減量は約50万キロリットルと、2003年時に比較して半分近い削減量になる見通し。

人員の効率化については王子製紙グループの06年3月末人員18,593人から、12年末時には16,100人まで10.5%の減少が見込まれている。これは今後5年間のグループ全体の総人件費を200億円圧縮する計画となっている。