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「プライスリーダー制の確立を」 2007-07-15(第985号)

▼レンゴーが7月5日、段ボール製品の価格修正を発表した。段ボールシートはm2当たり平均8円以上(うち加工賃平均5円以上)、段ボールケースがm2当たり平均15円以上(うち加工賃平均10円以上)という表現で時期は即時実施に踏み切り、今年上期末、つまり9月末までの完了を目指すとしている。

▼ところで、よく考えてみると、こんどのこの発表には、いままでに全くなかった要素が浮かんでいることが注目される。つまり、「段ボール加工賃」である。これまでの段ボール値上げは「段ボール原紙の価格がこれこれこのように値上がりします(しました)、だから段ボール製品の値上げが必要です。どうぞよろしくお願いします」という表現法で、これが実に業界始まって以来の数十年間、判で押したように繰り返されたパターン。

▼こんども、「理由と背景」を読むと、「いずれは原紙値上げも必至」という形で説明されているが、主体はあくまでも加工賃。段ボール値上げが遂に新時代を迎えたという印象が強い。

▼ところで、他の産業界例えば鉄鋼業界が強力ユーザーの自動車メーカーに自動車用鋼鈑の値上げ交渉を行う場合、誰でも知っていることだが、いわゆるチャンピオン交渉というか、プライス・リーダー制というか、例えば新日鉄が鉄鋼を代表して、一方、トヨタが自動車を代表して交渉するパターンが定着している。その交渉が妥結すると、その他大勢がほぼその線に沿って、あとは個別交渉ということになるが、基本線が最初のチャンピオン交渉で定まっているので、何の紛れも起きないことになる。

▼段ボール産業の場合もいまやレンゴー、王子の両チャンピオン登場で、そういうスッキリした交渉形態が成り立ちそうな段階まで来た。加工賃路線への転換、談合体質からの卒業の切り札もこれだろう。