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米国メーカー、3月更に値上げへ 2006-02-28

AF&PA(米国林産・製紙協会)によると、ライナー工場の稼動率は12月が95.7%で1〜12月が93.9%、中芯原紙は12月が91.4%で1〜12月が93.7%となっている。また1〜12月の生産は、ライナーが前年比1.4%減、中芯原紙が0.5%減、合計で1.1%減となった。

北米の段ボール原紙市場は、通常の冬場とは逆に在庫が減っている。段ボール工場が原紙の価格よりも供給の方を心配をしているように、需給はタイトに推移し続けている。

段ボール工場および原紙工場の在庫は、12月としては1994年以来最低の水準にある。またFBA(米国段ボール協会)によると、12月の段ボール出荷は前年比3.3%増の316億平方フィートで、5カ月連続前年比増となった。さらに12月の出荷としては、99年以来の高い水準となった。1〜12月でみても、前年比0.2%増の3,914億平方フィートで、これも2000年以来の高い水準である。

関係筋によれば、工場の受注残は増え続け、リードタイムも通常の倍となっている。ある大手一貫メーカーによると、一部の工場では受注残が増えすぎて、いつになったら生産が追いつくか分からない状態。段ボール工場の原紙在庫は極めて低い水準にあり、段ボール工場は在庫を積み増したい考えだが、供給制限が行なわれていることもあって不可能な状況にある。

北米では、昨秋に2つの巨大ハリケーンが襲来し、またマシン7台(合計年産150万トン)の無期限ないし永久閉鎖が行われた頃から、マーケットは供給過剰から一転して、タイトな状態へと変化した。加えて燃料や薬品、輸送コストが急騰したため、高コストメーカーでは変動費も高騰し、その結果、生産カットが行なわれている。

ある代理店によれば、ライナーの供給もタイトだが中芯はそれ以上で、ほぼ入手不可能となっている。このような状況の中で、メーカーは40ドルの値上げを難なく通しており、1月の価格は42ポンドKライナーが460ドル、中芯原紙が430ドルとなっている。

またスポット価格も1月下旬に20ドルアップし、42ポンドKライナーが420ドル、中芯原紙が400ドルとなった。ただ、急ぎの注文については、ライナーおよび中芯ともに470〜490ドルで取引されている。

更にジョージア・パシフィックは3月10日から、またスマーフィット・ストーンは4月1日から、ライナー・中芯とも50ドル値上げすると発表した。これが通れば、昨年9月の390ドルから、7カ月で計120ドル以上値上がりすることになるのだが、関係筋によればこのような急激な価格上昇は前代未聞とのこと。また、他のメーカーも、この値上げに追随するとみられる。

ただ、ある関係筋は、段ボール価格への転嫁が難しいことから、値上げが成功する可能性は低いとみている。10月の原紙の30ドルアップの際も、コンバーターの中には段ボールの6%の値上げに成功したところもあれば、値上げ分を殆ど転嫁出来なかった所もある。

また、大手一貫メーカーの多くは、1月の原紙値上げを受けて、2月中旬から段ボールで10〜12%、シートで12〜14%の値上げを行なうと発表している。