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「古段ボールと新段ボールとの関係」 2007-09-30(第991号)

▼こんどの段ボール値上げについては、ユーザーの理解を得ることが何より肝心だが、そのためにも、古段ボールと新段ボールの関係を説明すると分かり易いし、しかも、非常に大事なことだろう。

▼新段ボールは段ボール古紙、つまり古段ボールを再生して作られる。この場合、古段ボール1キロからは、1キロ以上の段ボール原紙は作れない。歩留まりということがあるからマイナス・アルファだし、余談だが、再生するごとに繊維が粉になって行く。

▼段古紙価格は、何年かに前は数円だった。いまは10数円と約3倍になって、実額では10円以上も上がった。それに、古紙を蒸解し、抄き取って乾燥させるのに莫大な熱量が必要だから、その重油代。ということから、原紙は最近数年の間に10円、5円、5円と3回値上げが浸透して、9月から更に7円上がった。

▼累計27円だが、最初の10円は春に暴落して半年後に戻った分だから、丸まるではないにしても、確実に20円以上は上がっている。では、原紙メーカーが大儲けかというと、上記の原料・燃料代で実際はチャラなのである。

▼一方、段ボール会社はこの間、ケースについては、ほとんど値上げができず、業界から余分なカネが完全に消えて総赤字状態。周知の事情だが、それが、ようやく取り戻す流れになっている。

▼原紙のキロを段ボールの平米に変換するには、七掛けが常識だし、一番簡単。となると平米換算最低15円になる。気の良い会社で、得意先のために、10円ぐらいで済まそうとするところもあるみたいだが、破綻するから絶対にやめた方がよい。

▼というのも、今度で終わりという保証がないから。人口13億の中国が最近1年で600万tの段原紙を増設する計画。日本の年産930万tの3分の2を1年で、である。古紙買い漁り、値上がりの悪循環が止まらない。

▼だから、古紙が上がって、また製品値上げという事態を考えておかないと。