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二〇〇八年は末広がりの年か(2007-11-30)第995号

▼段ボール値上げは、バブル経済崩壊以来というか、或いは20数年ぶりにというか、ともかく近来にない情勢の進展ぶりで、まずまず"全面浸透"という形容詞で表現しても良さそうな状況。

▼ただ、ユーザーの方の事情をうかがうと、小売市場を握る大手スーパーがプライベート・ブランド戦略で逆に「値下げ」の動きをみせているし、ほとんど全てのユーザーが原燃料高による製品値上げを予定しながらも、実施時期は来年1月から或いは2月からといった具合で、おいそれと段ボール側の都合通りには行かないし、飲料水・青果物がどうなのか、すっきり霧が晴れない要素もあって、最終の結論は12月半ば過ぎということか。

▼ただし、二〇〇八年が「八の字」末広がりの、久方ぶりに良いお正月を迎えられることは確かな様子である。

▼今回の段ボール値上げの最大のヤマ場は10月。そして、11月にはヤマを越えたというご託宣が、本紙のウェブサイトへのアクセス経過にはっきり出ている。開設してまだ丸2年だから、もちろん初めての経緯だが、6月〜8月の月間60万件台のアクセス件数から、9月〜11月は平均40%もの増加。中でも10月は92万件という突出ぶり、11月には83万件とやや沈静化して、値上げ交渉経過のエネルギーの推移を、それなりに表現した形となっている。

▼ところで、またまた問題発生である。王子製紙が「今後の状況次第では再値上げもあり得る」という発表。前年に比べ、今年は古紙の値上がりで約500億の収益減になったわけで、目下は中国事情も落ち着き気味だが、何分にも来年は北京オリンピックの年。何が起こってもおかしくないという意味で、段ボール業界・ユーザー業界とも、簡単に気を緩めるわけには行かない雲行きである。

▼さて、こんどの値上げ達成で、段ボール業界はどう変わるのか。