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王子製紙経営説明会で「再値上げの実施も」 2007-11-30(第995号)

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王子製紙(株)では11月26日、富田淳一企画部長が出席して「経営説明会」を行った。同社は毎年5〜6月に経営説明会を行ってきたが、今年は中国・南通事業がいよいよ起工式を行う運びとなったのを機に開催したもので、南通計画を中心に、また春・夏・秋に実施した全製品の値上げの状況と、それが経営にどういう影響を与えているか、更に特殊東海HD(特殊紙)、三菱製紙(情報用紙)との提携概要などが主な内容であった。原燃料高騰による収益悪化を受けて、今後、状況によっては再値上げを実施することも明らかにした。

同社の経営基本計画によれば、別表の通り2006年度に641億円だった収益が、古紙を中心とする原燃料価格上昇で525億のコストアップとなるなど、経営環境が悪化する中で、これに対応した全品種の値上げの07年寄与分431億及び合理化を合わせ470億を確保したものの、前年比で171億の収益減が予想される状況。

これに対し、08年度には07年度に実施した値上げがフルに寄与してくることを見込んで、300億の収益増が予想されるものの、一方、原燃料価格の上昇で130億のコストアップ、更に中国事業への投資、減価償却費を合わせ260億のマイナスが想定される状況で、この結果、今後の状況次第では、近い将来、再値上げがあり得るという見解が説明されたわけである。

中国南通事業については2010年後半にまず1号抄紙機及び1号コーター稼動で、購入パルプにより年産40万t体制でスタート、翌11年にKP設備稼働、15年に2号抄紙機及びコーター稼動で年産80万t体制となるが、ここまでが中国政府の既認可取得済み分。このあと、3号抄紙機を増設して年産120万t体制を確立するのが当初からの基本計画で、11年40万tから120万tまでの余剰パルプは、中国市場で販売する計画となっている。