特大


海外取材報告

パリ、ブダペスト、ロンドン

はじめに

シェア68%、ハンガリー最大のDUNAPACK社で。DUNAは「ドナウ川」

平成10年5月27日から6月6日までの10日間、「三菱重工コルゲーテッド98視察団」(久保田重雄団長、参加者40名)に同行、ハンガリーの首都ブダペストを皮切りにウィーン、マドリッド、ロンドン、パリの旅程で、この間、ハンガリー最大の製紙・段ボール企業のドナパック社、および英国アッシー・ドーマン社と、三菱重工の最新コルゲータ設置工場の訪問、マドリッド青果市場視察等を経て、6月4日〜5日、開幕早々のコルゲーテッド98展を見学、6日成田に帰着した。以下はその同行取材報告である。(亘理昭)

段ボール機械関係の国際展としては、以前は、多年にわたって「ドルッパ展」が最も有名だったが、同展が印刷機関連を中心に巨大化したことを背景に、段ボール機械については、これと別途の専門展化が企図され、1994年の「コルゲーテッド94」を第1回に再スタートして、今回の98展が第2回目という経緯。  また、前回の「コルゲーテッド94」の成功への評価から、今回は世界的に著名な段ボール機械メーカーのほとんどが全員参加といった充実した顔ぶれとなり、段ボール機械専門展としての「4年に1度」の国際的な位置づけも、今回の98展で完全に確立された状況となっている。

「コルゲーテッド98」の最大の特徴は、数年前、三菱重工が世界に先駆けて開発した、いわゆる「ベルトプレス」方式のシングルフェーサ、つまり、それまでのプレスロール方式からの転換といったまさにダイナミックな技術革新が、世界のあらゆる段ボール機械メーカーを巻き込んで、シングルフェーサの技術革新ブームを引き起こし、それが一挙集中的に、今回の98展で各社各様の新製品展示に至った、ということだったと思われる。  世界の主要コルゲーターメーカーの7社までが、プレスロール方式からの転換を目指す新しいシングルフェーサを今回展示した。そして、この98展で、今後の世界の方向が、大きく分けて「ベルトプレス」と「ベルトレス」の二つの方向ということも判然とした状況のようであった。

技術の発展は限りがないから、段ボール生産の中核をなすシングルフェーサにおいて、ベルトプレス方式も、ベルトレス方式も、現状を更に革新する形で、それぞれにより高度な発展を遂げてくるに違いないが、そういう意味では次回、2002年の「コルゲーテッド02」では、今回出展7社のシングルフェーサがどういう発展を遂げているか、非常に大きな関心が持たれる事情でもあったようだ。

開幕初日の6月4日は参観者数が少なく、低調だった。しかし、翌5日には前日の2〜3倍の人出で、以後も次第に盛り上がる状況だったという。三菱重工の展示小間も賑わったが、展示規模からいうと、地元の欧米企業、中でもボブストグループや、マーキップ、BHSなどは、日本勢を遥かにしのぐ大規模な機械展示および実演など、動きのある展示で、そういう意味では足場の違いも強く感じられた状況であった。