特大


海外取材報告

パリ、ブダペスト、ロンドン

パリ会場で

展示会場に入ろうとしたら、入口で肩に掛けたカメラをとがめられ、「カメラはダメ」という。「プレスだ」といったら「4番入口から入れ」ということで、郵船トラベルの川口さんにご同行願って、4番入口から、案内されるままVIP&PRESSと表示のある2階の部屋で、パリから直送された名札とは別の、「PRESS」証明入りの名札をもらって、ようやく会場でカメラを持ち歩けることになった。
因みに、川口チームリーダーは、英・独・仏・伊・スペインと5カ国語を自在に話せるスーパーマンである。

三菱重工の展示小間にバッグを置いて、会場内を歩き出したら、すぐ丸松の今井社長に出会った。同社は、タナベのワンタッチケースグルアと同じ展示小間に、背中合わせで段ボール専用平盤打抜機(1400×1000mm)を展示、沢山の人が機械をのぞき込んでいた。

早速、テープレコーダーをマイクのように突き出して、即席のインタビュー。
「カス取りはベルトで挟んでバイブレーターで落とす方式で、バイブレーションセクションを前後2カ所に設置している。このタイプはヨーロッパ仕様で、日本国内には出していませんが、すでにアメリカには40台、ヨーロッパに30台ほど出している」と。

次に、お隣のタナベで鳥山さんに説明を聞こうとしたら、自分より代理店の方がいいからと、紹介されたのがオランダの会社、マシーネンテクニク・ヒートカンプ社のマイケ・P・ヒートカンプ社長だった。
「私は1984年以来、タナベの機械の代理店として、ヨーロッパに合計110台を販売しました。競争相手はボブストやヤーゲンなどですが、これらの有力企業と十分に競争して、成果を上げております。販売することは勿論大事だが、アフターサービスがより以上に大事なので、はじめからサービスの組織を作り、技術面も機械・電気・エレクトロニクスのスペシャリストを擁して、ヨーロッパ地域を完璧なサービスでカバーしています。また、タナベの機械で、後ろの圧着セクションはこちらでも作っているが、そのほかの部品も、ごく特殊なものを除いて、こちらで供給できるようにしている。88年からは、マルマツの平盤打抜機の代理店も始めた。マルマツの場合も同様に、パーツや、後処理のパッケージシステムをこちらで作るサービス体制を取っている。日本とヨーロッパでは、それぞれ市場の要求が違うので、こちらに合ったものを開発していくことが一番肝心だと思う。今回展示した機械は、タナベもマルマツもドイツのデモセンターに設置して、しばらくはデモンストレーションとオペレーターのトレーニング用に使います。われわれは欧州の北、オランダの人間で、日本人とよく似ている点は、常に完璧なものを供給したいという強い意志を同じように持っていることです。われわれは小さな組織だが、段ボール専用の打抜機と特殊なグルアとを専門的にやっているので、この分野ではトップを保てるし、メーカーともお互いに意志疎通がよく出来、新しいアイデアもすぐ実現できるとか、そういうメリットが専門集団的グループにはあるので、それを世界に広げて行くことを目的にしている」と。

インタビューを終わって同社長の写真を撮っていたら、すばらしい美女が現れた。「ムスメだ」と紹介されたのがハート・ヒートカンプさん。名刺には担当が「セールス・購買」とプリントされていた。

ISOWAでは磯輪英之専務にお会いした。「CF-40に手応えを感じています。ちょうどコルゲーテッド98が開催される時期でタイミングも良かったと思います。それにしても、この国際展は、世界の名だたるメーカーが大集合しているので驚きました。われわれも、海外のお客さんに活動を認識していただくために、四年に一度は、本腰を入れて取り組まなければならないと思いました」。

BHSでは、小島伸夫常務の紹介でエンゲル社長の御曹司クリスチャン・エンゲルさんと弟のラース・エンゲルさんにお会いした。
ラースさんに、「1年前までの、BHSコルゲータが日本に1台も無かった時代と今とを比べて、日本市場に対する印象の何が変わりましたか」と訊ねたら、「日本のお客の言われることで、それまでは、分からないことがいっぱいありました。そういうことが無くなりました」と。お二人の笑顔に、BHSの未来を感じたと言ったら大げさだろうか。