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韓国1985年(昭和60年)

1985-01-30(第298号) 韓国段ボール業界団体5年振り再建

理事長に金昇武氏が就任

過去5年間、韓国には段ボール業界団体が無く、統計的にも空白状態がつづいてきたが、昨年11月、中小段ボール企業35社を中心に「韓国段ボール包装工業協同組合」が設立され、理事長に大栄包装(株)金昇武氏が推されて就任、新発足した。

今回の新しい業界団体の組織化は、第2次オイルショック後の大不況下(1980〜)で50数社(製函企業を含む)が相次いで倒産する異常事態だった韓国段ボール業界再建の意欲を強く反映したもので、1月18日大邱・慶北、19日釜山・慶南、2月4日ソウル及び京畿・江原・中清南北・全羅南北道地区がそれぞれアウトサイダーを含めた団合大会(団合=団結)を開催、更に2月27日にはソウルで同協組の拡大総会を開く、などが当面の動きとなっている。

韓国段ボール包装工業協同組合のオフィスは、大栄包装(株)(本社=ソウル特別市中区武橋洞45番地、チョーヤンビル8階、電話ソウル776-1926、工場=京畿道始興郡)の本社事務所と同じ建物内の7階に置かれ、5年前解散に追い込まれた旧財団法人韓国段ボール包装工業協会の元専務理事安憲栄氏が、今回設立の同協組の専務理事に復帰している。

金昇武理事長は、1月24日、同組合事務所で記者のインタビューに答え、次のように語った。
「韓国の段ボール業界は、1979年後半から突如襲った大不況のため、80年から82年ごろにかけて50数社が倒産するという未曽有の事態となりました。83年から景気は少しずつ回復に向い、段ボール生産量も推定で83年13億平方m、84年15億平方m(但しシングル換算、ダブルが全体の約60%を占める)程度に推移しましたが、こんどは83年末から原紙需給が逼迫し、高騰(20%以上)したのに対し、段ボール価格は7%しか上がらず、逆に昨年10月ごろから原紙がやや下がったものの、段ボールはそれ以上に下がるという状況で、このままではいけない、業界が団合しなければならないということで有志が集まり、政府商工部の指導を得て今回の創立となったものです。
われわれはコルゲータを持つ中小段ボール企業の集まりですが、大手の製紙一貫メーカー、及び製函専業者との間に対立的な関係ではなく、どう大同団結できる組織にまで展開、発展させるかが大きな課題だと考えています」。