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海外の製紙、段ボール動向

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紙・板紙海外動向 2011-09-30(第1087号)

日本紙類輸出組合ではこのほど2011年7月度の「紙・板紙海外動向」をまとめ、発表した。それによると、中国、韓国、および米国、カナダなどの輸出が増加した一方、輸入は中国で増加、米国は減少となっている。また、日本は震災以降、輸出が半減状態の一方、、輸入は増加の趨勢となっている。7月の中国の紙・板紙合計輸出量はは前年比2割増。うち印刷用紙、白板紙の塗工品は3-4割の増加となっている。

【中国】

[輸出入]
2011年7月の中国の紙・板紙合計輸出量は38万tで前年同月比21.3%増と急増した。うち紙は合計26万6千t(16.2%増)、そのうち上級印刷用紙は5万9千t(16.7%増)となり、国別にはタイ向けが5,125t(3.9倍)と増加した一方、サウジ、イランなどの中東向けが減少となっている。また、塗工印刷用紙の輸出は合計14万t(28.6%増)、うち上質ベース品が12万1千t(24.2%増)となった。日本向けは3万4千t(57.2%増)、タイが4,926t(82.6%増)、トルコ4,763t(57.9%増)など。
これに対し、板紙は合計11万3千t(35.4%増)と10万tを超え、塗工白板紙が9万9千t(42.5%増)と急増したのが目立っている。トルコ向け7,805t(4.6倍)、台湾が6,385t(2.4倍)などのほか、ロシア、エジプト向けなども前年比で倍増の勢いとなっている。
一方、7月の中国の紙・板紙合計輸入量は27万tで13.3%と大幅増加となった。このうち紙は合計11万t(1.5%増)で、コート紙(上質ベース)は2万7千t(20.8%減)と急減。なかでも日本からの輸入は2,789t、75.6%減となっている。その一方で、韓国からが4,903t(33.8%増)、米国が4、180t(47.6%増)と大幅増加した。また、中質コート紙は合計6,689t(23.0%増)で、韓国が1,813t(64.3%増)、台湾が1,094t(4倍)に。そして、塗工印刷用紙の合計輸入量は3万4千t(14.8%減)となった。 板紙の輸入量は合計16万t(23.1%増)と大幅増加した。うちクラフトライナーは6万4千t(2.1倍)で、米国からが3万6千t(3.8倍)と急増、そのほかロシアから1万1千t(18.3%増)、オーストラリアから8,097t(3.6倍)などとなっている。また、中芯原紙(パルプ品)は4,486t(9.7%増)で、台湾が2,600t(1.5%増)、オーストラリアが1,302t(前年実績109t)となっている。板紙の品種別の合計は段ボール原紙が7万6千t(66.2%増)、塗工白板紙が7万1千t(0.2%増)で、塗工白板紙は国別にはスウェーデンが2万3千t(11.6%増)、米国が1万9千t(46.6%増)となっている。

[生産]
中国国家統計局が発表した2011年7月の中国の紙・板紙生産量は962万7千t、前年比16.4%増となった。主要メーカーの調査によると、7月の品目別には、新聞用紙が34万2千t(2.2%増)と増加した一方、塗工紙のうち、上質ベースが42万8千t(3.1%減)、中質ベースが10万4千t(7.2%減)と減少、非塗工上質印刷用紙は131万8千t(2.9%減)となっている。また、板紙は段ボール原紙が合計351万8千t(6.8%増)と堅調に推移している。

【韓国】

[輸出入]
2011年7月の韓国の紙・板紙合計輸出量は24万9千tで、前年同月比30.8%増となった。このうち紙は合計23万1千t(34.6%増)で、うち新聞用紙が5万7千t(4.4%増)と増加、中でもインド向けが2万3千t(9.3%増)と堅調な推移となっている。また、コート紙は15万8千t(44.6%増)と大幅増加した。また、イラン向けも2万t(3.4倍)と急増した一方、米国向けが3万4千t(2.8%減)とやや減少した。また、板紙は合計1万7千t(4.7%減)、うちクラフトライナーが3,447t(3.4%増)で、ほとんどがバングラディシュ向けの3,032t(22.8%増)となっている。

【米国】

[輸出入]
7月の米国の紙・板紙合計輸出量は100万2千t(11.4%増)と100万t台で推移した。そのうち、紙は36万4千t(4.0%増)と増加、板紙は63万8千t(16.2%増)と2ケタ増加となっている。紙のうち、新聞用紙は8万2千t(10.7%増)で、インド向けが2万4千t(5.8%減)、メキシコ1万8千t(10.7%増)など。また塗工印刷用紙は合計10万t(3.4%減)で、カナダ、英国向けなどの減少が響いている。 板紙は主力のクラフトライナーが38万6千t(28.1%増)と大幅に増加。そのうち、中国向けが3万6千t(2.8倍)と倍増した一方、メキシコ向けが4万4千t(10.1%減)と2ケタ減少となった。また、塗工白板紙は11万9千t(6.7%増)で、域内向けはカナダが3万1千t(3.2%減)、メキシコが3万t(14.6%増)となっている。
一方、7月の米国の紙・板紙合計輸入量は78万5千t(0.1%減)、うち紙が66万5千t(0.2%減)、板紙が12万t(2.1%減)となった。品種別には、紙のうち新聞用紙が19万2千t(3.8%減)と減少、4カ月連続で20万t割れとなった。中下級印刷用紙は21万3千t(1.8%増)、コート紙は6万4千t(5.0%減)で、韓国からが2万6千t(5.1%増)、ドイツからが1万4千t(18.7%減)。また、中質コート紙は5万2千t(19.7%減)で、フィンランドが2万3千t(32.4%減)、ドイツが5,195t(18.0%減)などとなっている。板紙の輸入は、品種別には塗工白板紙が4万7千t(8.3%減)、うちカナダから2万6千t(5.2%減)、フィンランドが1万4千t(28.8%減)、中国が5,039t(3.3%減)となった。

[生産]
7月の米国の紙・板紙合計生産量は631万7千t(1.3%減)とやや減少となった。うち、紙は256万7千t(3.1%減)、板紙は374万9千t(横ばい)となった。
紙のうち、新聞用紙は25万7千t(0.2%減)と減少、非塗工印刷用紙は68万4千t(4.2%減)、塗工印刷用紙は53万8千t(8.1%減)となった。板紙は、クラフトライナーが192万7千t(29.9%増)と急増を辿った。

【原材料輸入】

[中国]
2011年7月の中国のパルプ輸入は96万6千t(16.4%増)と大幅に増加した。古紙輸入も214万6千t(16.2%増)と大幅に増加、うち米国が98万8千t(26.0%増)、欧州は、英国が20万7千t(3.0%減)、オランダが14万7千t(19.1%増)となった。

[タイ]
7月のタイのパルプ輸入量は3万7千t(22.3%減)と減少、古紙は9万4千t(0.1%減)と横ばいで推移した。国別には、日本が4万5千t(12.2%増)、米国が1万7千t(1.2%減)となった。