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業界動向

2007-10-15 ファクターが最新状況を発表

ファクネット

ファクネット

全段連では9月21?22日の2日間、神戸市中央区港島のニチイ学館ポートアイランドセンターで「段ボールセミナー2007」を開催したが、当日、関連産業の新技術発表6件の中に(株)ファクター「段ボール製造工程管理システム」が選ばれ、同社加藤隆二社長が講師となって、段ボール製函機械及びコルゲータとのデータ通信による最先端の生産管理ネットワークシステム「ファクネット」の多彩なオプション機能について説明した。以下は、その要旨である。

同社の社名は「ファクトリー・オートメーション」に由来する。創業から20年の間に、同社の取扱製品種類も非常に多様化してきたが、最初、段ボール工場の生産性向上のための製函工程管理システムからスタートして、その後、同社独自の新開発システムに加えて、納入先の段ボール工場からの要望に応えて、それぞれのニーズに対応した新しいシステムを次々に開発し続けた中で、その集大成の形で完成されたのが、現在の「ファクネット」の生産管理ネットワークシステムということになる。

客先からの要望の中でも多かったのが、製函機械のCNC制御装置とのオンラインの連携で、CNC装置と連携することによって、セット時間が1分短縮されるとか、あるいは1日の各工程が工程ごとに参照できるため、従来、印刷機では例えば4ラインぐらいあれば、その設計図面をラックから出してきて、それぞれ用意されていたが、そういったものも、出してきて、配って、回収して元に戻すのに5時間もかかるというものもあった状況。それをスキャナーでデータ化して取り込んだ結果、予定と連携させて、各機械の操作盤のところに液晶モニターを置いて、オーダーチェンジして作業を始める際に、該当するものを自動的に画面に表示させることで、いちいち紙でチェックしなくても、予定と連携して共有できるから、いつでも見られて作業が非常にラクになった上に、回収してラックに戻す手間もないし、劣化しないし、そういったCNCのオンラインとか、或いは印刷原稿をペーパーレス化して画面で見るとか、そういったオプションへのニーズも、最近ではかなり増えて来ている状況である。

段ボール工場の生産管理システムへのニーズが、第二段階、第三段階へと更に高度化し、かつ細密化して行く流れになっている状況だが、同時に段ボール工場で悩んでいる問題というのは、どの工場でもかなり共通した要素が多いので、最近は同社の方からも、こうした事例、こういうトラブルもこうすれば解消できますというように、むしろ積極的に売り込んで、説明に行くことも歓迎されるようになっているという。

上掲の図が、「ファクネット」のオプション群の概略を示したもの。「製函機械とのデータ通信」は新規商品などの場合は、最初だけ手打ちして寸法データなどを送るが、2回目からはコードで呼び出し、あとは微調整だけで済む形。

「製品検査表の管理」は事務所で、例えば現場で欠品が生じた場合、従来だと半日遅れか翌日になって気が付いて、何とかしなければになっていたものが、いまは、その発生時点でレシートを見ながら管理できるというように、従来のペーパー管理の製品検査表をデジタル化することによってミスのない容易な管理・保管を実現したもの。

これまでは、手書きをするとか、事務所で計画を立てたときに、1日分を書き出して、それを現場に配って、それを探して入れるという段取りだったが、これは、いま現在やっている作業に対しての表示しか出ないから、例えば間違って差してしまったとか、紛失したとかということが全く起こらない上に、ジャスト・イン・タイムで、自動的にいま現在の作業が画面に出てくる。それから、最後のものに関しては、実績も含めて出てくるので、手書きする必要は全くないし、なおかつ探す必要もないということになる。

これは同時に、製函機のシステムに、コルゲータの予定を送ってほしいというユーザーが多いことから開発された大型のオプションシステムで、ただ送るだけではなしに、逆にここに実績が上がってきたもの、つまり製函機全部のものがわかるわけで、出来ていないものに対してもコルゲータは何時ごろ上がるとかということによって、製函の方の段取りもできるといった二次的な効果もある。つまり、コルゲータとの双方向通信で、基本的には予定を送って、実績をもらうという形だが、実績をもらった上で、期間計ではこうだという実績も返してやることになる。それに、これはどこにいても見える。事務所でも現場でも、リアルタイムで幾つ上がっているか見えるということで、それが非常に大きな特徴ともなっている。

「稼動状況大型表示機」は、ハードが追加されるけれども、印刷機の横の高いところに置いておいて、機械がいまどういう状況か、セットしたのか運転中か、何かの理由で止まっているのか、或いは朝からどれだけ流したか、予定に対して進捗状況はどうか、これぐらいで出来るはずだということをプラスマイナスで何分遅れとか、そういう情報を画面を切り替えながら高いところで表示するもの。文字情報が上に出て、下に数字が出る。表示項目は要望により設定される。ジャスト・イン・タイムのニーズが生産工程にまで繰り上がってきたともいえよう。