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シート市況 研究

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平成2年シート市況(最終回)

図2図2

図1図1

(2月上旬)
"小ロット化"がさらにますます進行している。最近では、ワンロット30枚台のものがごく普通。たまに300枚とか500枚とかというオーダーが入ると、「ただそれだけで嬉しくなる」とか。この小ロット化の流れだけを見た限りでは、何が"いざなぎ"以来の好況かという状況だが、納期に間に合わせるだけで大変なだけ、少しずつ値も通り始めている。
(3月下旬)
"小ロット化"の一層の進行や、"ジャストインタイム・デリバリー"などが、折柄の人手不足、配送効率の悪化と幾重にもからみ合って、ますますコストアップを招いている。それでも、価格の修正は簡単にはいかない。ケース段階のそうした情勢が、昨年来のシート市況、原紙市況を底値にはりつけている。春需要期で、数量的にはほぼ順調だが。

「シート市況」 更新終了について

「段ボール事報」発刊当初から連載中だった「シート市況」欄を、1990年(平成2年)2月10日号及び3月30日号を最後に終了しました。1976年(昭和51年)1月創刊ですから、およそ15年つづいたことになります。掲載を打ち切るむね社告を出したところ、多くの方から「業界の一つの市況基準になっているんだから、ぜひ継続してほしい」とのご要望をいただきましたが、経済界に日経市況が定着している中で、業界内だけの新聞の役割として、この辺が限度という認識に変わりありませんでした。

平成21年の現在から振り返ると、本紙が「シート市況」掲載を開始した昭和51年は第一次石油危機直後の大暴落と、更に4年後には第二次石油危機による狂乱物価的な大暴騰、そして、その反動として以後10年以上もつづく下落過程となり、また、昭和年代の終わりから平成初年の時代、つまり他産業界のバブル期終末の平成3年になって、漸く段ボール原紙・段ボール製品の値上げが浸透したという歴史的な流れの中で、その千変万化の記録を残すことが出来たことと、同時に、近年の情報化進展のおかげで、どなたにも当時の記録をご覧いただけるようになったことで、いわば二重の喜びとも感じている次第です。

2009年9月 段ボール事報社