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段ボール箱製造作業読本

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第1章 段ボール箱の種類・特徴及び用途

1.段ボール箱の種類=段ボール箱の種類は、包装区分、箱の形式区分、あるいは強度劣化防止のための特殊段ボール箱の種類による区分等がある。

(1)包装区分
(イ)外装用段ボール箱=使用上の区別で、主として輸送用に用いる段ボール箱
(ロ)内装用段ボール箱=個装をまとめ、それを保護するために用いる段ボール箱
(ハ)個装用段ボール箱=使用者の手もとにわたる最小単位の物品を包装するため用いる段ボール箱。

(2)形式による区分(J1S・Z-1507段ボール箱の形式)

※平成元年4月1日改正(2000確認)で「段ボール箱の形式」が大幅変更。巻末資料参照。
(イ)A形(A-1形〜A-5形)=長さ面および幅面の上下にフラップをもつ段ボール箱の形式
(ロ)B形(B-1形〜B-6形)=フラップが差し込まれるように作られた箱の形式
(ハ)C形(C-1形〜C-3形)=ふたと身の2部分からなるかぶせ箱の形式
(ニ)抜箱=ダイカッタで打ち抜いて作った箱の総称でA、B、C形も加工出来る。
近年、ラップアラウンド形式やトレイ形式のものが増加している。これらの箱は抜箱であり、一般的には平板状で包装工場に輸送され自動包装系列で使用される。複雑なデザインの箱でも加工出来るので、この形式の箱は増加する傾向にある。

(3)特殊段ボール箱区分段ボール箱に使用される特殊段ボールの種類、あるいは特殊加工を施すことにより強度劣化を防止する。
(イ)防水段ボール箱=水による強度の劣化に抵抗性をもつ段ボール箱の総称で、次の種類がある。
(a)はっ水段ボール箱=はっ水段ボールを用いて作った箱。
(b)耐水段ボール箱=耐水段ボールを用いて作った箱、または耐水加工した段ボール箱
(c)しゃ水段ボール箱=しゃ水段ボールを用いて作った箱、またはしゃ水加工した段ボール箱
(ロ)強化段ボール箱=強化段ボールを用いて作った箱、または強化加工した段ボール箱

2.段ボール箱の特徴=段ボール箱の包装区分あるいは特殊段ボール箱の特徴は、前節に述べた通りであるが、箱の形式による特徴は次の通りである。

(1)A形
(イ)1枚の段ボールで箱が作られる。(箱の寸法により2枚つぎとなる場合もあるが、一般的には1枚の段ボールで作られる。)
(ロ)使用される段ボールの面積は、長さ面及び幅面のフラップが重ね合せられるため、一般的にはB形より大きくなり、C形より小さくなる。
(ハ)加工工程がB、C形より単純で、量産に適している。
(ニ)折りたたみ形式であるため、輸送、貯蔵のスペースが少なく、取扱いに便利である。

(2)B形
(イ)使用される段ボールが2〜3枚である。
(ロ)使用される段ボールの面積は、一般的にはA、C形に比較して最小となる。
(ハ)接合部があるため、加工工程が量産に適しない。
(ニ)折りたたみ形式のものもあるが、形状が複雑で、輸送、貯蔵のスペースが多くなり、取扱いに不便である。

(3)C形
(イ)使用される段ボールが2枚あるいは6枚となる。
(ロ)使用される段ボールの面積は、一般的にA、B形に比較して大きくなる。
(ハ)加工工程が量産に適しない。
(ニ)折りたたみが出来ないため、輸送、貯蔵のスペースが大きくなり、取扱いに不便である。

(4)抜箱(ダイカット形)
箱の形式とは別途に区分しなければならないが、ダイカット方式の箱は抜き加工による特徴がある。A、BおよびC形の何れの形式でもダイカツト加工は可能であるが、ラップアラウンド形式あるいはトレイ形式の箱について特徴は次の通りである。
(イ)使用される段ボールは1枚である。
(ロ)使用される段ボールの面積は、設計により異なる。
(ハ)加工工程は量産に適している。
(ニ)一般的に平板状で輸送、貯蔵が行われるため、スペースは小さく取扱いに便利である。

3.用途段ボール箱は包装資材の約25%を占め、全産業の分野で広く使用されているが、箱の形式別の用途は次の通りである。
(1)A形=段ボール箱として最も多く使用され、95%を占めている。特にA-1形は、外装用段ボール箱の基本形として最も多く使われている。
(2)B形=内装用および個装用に多く使用される。
(3)C形=外装用および個装用に使用されるが、量的には少ない。長さ面、幅面が二重になるため、蓋、底耐圧強度が強い。
(4)ダイカット形=ラップアラウンド形の箱は、食品、飲料品の自動包装用段ボール箱に使用される。トレイ形は収縮フィルムと併用し、青果物、食品包装に使用される。