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第6章 段ボール箱製造の製造指示

段ボール箱の製造指示書は、製造作業の基本となるもので、製造に必要な事項のすべてを、作業者に指示するものである。名称は製作伝票、製作指図書等、その会社により異なるが、作業に必要な諸元が含まれている。

1.製造仕様の指示事項
(1)得意先に関する事項
(イ)得意先名及びオーダーNo.、(ロ)品名、(ハ)納期、(ニ)数量
(2)材料に関する事項
(イ)段ボール種類/銘柄、構成等、(ロ)段の種顛、(ハ)寸法、(ニ)数量
(3)段ボール箱に関する事項
(イ)箱の形式
(ロ)寸法箱の内側または外側寸法の表示

製作図として展開図に寸法記載
(ハ)接合方法=平線、テープ、グルー等
(ニ)加工工程及び加工機械
(ホ)印刷、(a)印刷図形(No.)、(b)色(No.)、(c)印刷位置
(ヘ)その他注意事項

2.製作寸法の決定手順
段ボール箱の製作加工のスタートは、段ボールの寸法、品質の確認から始まる。段ボールの寸法決定の一般的手順は次の通りである。

得意先の情報に基づき、包装設計および仕様が決定されるが、一つの基準として外装用段ボール箱のJISがある。JIS・Z-1506に示される包装制限及び設計により、段ボールの種類と箱の内のり寸法が決定される。
内のり寸法から製造用の展開寸法が求められ、幅および長さの切り落し(トリミング)を見込み、段ボールの寸法が決定される。所有機械の紙幅に適合するもので、経済性ならびに生産性が効果的で最も有利になる条件を選定すればよい。内のり寸法より展開寸法に換算するには、段ボールの厚さ(段の高さ)に関連する加算値を加えて算出する。JISでは参考値を示している。

※平成15年9月20日改正のJISZ1506外装用段ボール箱では、展開寸法及び展開図、記号、加算値が次表のように改訂された。

3.指示書と製函作業
箱の材料である段ボールは、製段工程で断裁及び罫線入れの加工がなされる場合が多く、製函工程では、直接印刷工程に段ボールが流される。製函作業に入る前には必ず指示書に基づき、材料(段ボール)を検品し、段ボールに原因するロスの発生を事前に防止することが大切である。製函工程の主体は、印刷と接合であり、製造指示書に基づき、正しい寸法に仕上げられなければならない。
現在の製函工程は、プリスロ→接合、またはフレキソ・フォルダ・グルアであり、量産体制の方式が主流である。従って、正しい寸法、正しい印刷、正しい接合のため、より精度を高く、指示書の図面寸法に機械をセットしなければならない。
印刷については、別途に印刷仕様書あるいは指示書が添付される場合が多い。製造指示書は、製造の基本となるものであるから、その内容を理解しておくことが大切である。作業に当っては、一般的に作業手順および方法が標準化され、品質の安定と作業時間の効率化が行なわれている。

作業時間は、実際に製品を生産している運転時間と準備時間、保全点検時間、停止時間等が含まれている。作業効率を良くするためには、実際の生産運転時間の比率を高めねばならない。そのためにセット方法を標準化し、準備時間の短縮を図ったり、点検・保全を標準化し、品質の安定と機械の停止を防止するように努めねばならない。